Vespertide / 溝口恵美子グループ

FC-013jacketジャズを中心に様々な音楽を吸収し、日本人としての美意識が融合された、シンガー溝口恵美子の音の世界。それらを即興的に奏でる四人の音楽家によるユニット、溝口恵美子groupが、長年のライブ活動の末に産み出した、待望のセカンドアルバム。

「Vespertide」とは、夕暮れ、晩祷の時という意。昼でもなく夜でもない、移りゆく夕暮れの一瞬にある様な絶妙なバランス、ハーモニー(調和)。混沌の縁で祈る様な、愛おしい瞬間(とき)。この作品は、そんな風に四人の自由な音が折重なり、彩られている。

収録されたのは、溝口自身のオリジナル(M3,5,7,8,9)、およびスタンダード曲(M2,4)、また盟友ベーシスト萬のオリジナル(M6)、そしてCyndi Lauperの名曲(M1)。長年に亘るライブパフォーマンスにより練り上げてきたバンドサウンドを、同時録音にて収録。高い演奏パフォーマンスに裏付けられた音楽の鮮烈さ、スリル、瞬間瞬間に起こるうねり、を余すところなく収めた。録音エンジニアにはアナログ録音で高い評価を誇るstudio DEDEの松下氏を起用。演奏と相まって素晴らしい音色・音質での録音となっている。

「ひと聴き惚れしてしまうとは。エッジの効いたヴォイスで器楽的なパフォーマンスを繰り広げたかと思いきや、孤独の闇に溺れている人の背中をそっと撫でるような歌を唄う。プレイヤー陣も自由を軸に単なるセッションでは描けないサウンドを創り上げ、アンサンブルで会場の空気を揺らしていた。虜になる理由は揃っていたのだ。」
(構成作家/ライター:菅野聖 ライナーノーツより)

[収録曲]
1. Time After Time
2. Stella By Starlight
3. 2-1-3
4. Just Squeeze Me
5. みしゃだる
6. Uran’s Song
7. 万有引力Ⅱ
8. Vespertide
9. キミヲオモフ

全9曲収録

[メンバー]
溝口恵美子 ボーカル
田中信正 ピアノ
萬恭隆 ベース
橋本学 ドラムス、パーカッション

[録音] 2019年7月2,3日 大阪 KOKO PLAZAにて録音

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